砂絵 Rangoli
実演例へ
インドのヒンドゥ教徒の家ではお祭りや婚礼の日など朝、信仰心の篤い家では毎朝、一家の主婦が右卍やマンゴーの形など
さまざまな吉祥とされる形を玄関先に描き福を招くという風習があります。
地方によっては花びらや米の粉を練った白い
ペーストを使うところもありますが、ムンバイ(ボンベイ)のあたりでは大理石を砕いて作った粉を使います。
親指・人差し指・
中指で砂をつまみ、指先から少しずつ落して模様を描いていきます。砂の量と手を動かす速度によって、 直線・曲線、線の
太さを描き分け、熟練するとかなり細い線まで描けるようになります。描かれる模様は家毎に少しずつ違いますが、
大体決まっており代々継がれてきたものでした。これをランゴリ(Rangoli)と言います。
しかし、ここ20年くらいの間に都市部であるムンバイの芸術家達によってこの砂を使って自由に好きなものを描こうという
ムーブメントが起きました。特殊な技術を必要としますから誰でも描けるというものではありませんが、ムンバイでは毎年、
ディワリと呼ばれるヒンドゥの新年のお祭りのとき(10月頃)砂絵の展覧会が開かれます。
砂を落して描いているので保存
はできませんから、幾人かの砂絵作家によってその場で描かれます。大理石の粉に映画の大看板を描く際に使われる顔料を
混ぜ込み、赤・青・緑・黄色・茶色・黒の基本色を出します。その他の微妙な色合いは基本色を混ぜ合わせたり、基本色を
重ねて自分で作ります。このため、糊付けが不可能なのです。特に人間の肌色は調合が難しくアーティストの腕の見せ所です。
日本では1985年にマノジュマントリがムンバイの姉妹都市横浜で初めて紹介しました。
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